逸る気持ちを抑えて辿り着いた指定の待ち合わせ場所に、彼はまだいなかった。
みっともないところは絶対に見せられない。落ち着かなきゃ。
まずは、何て声をかけよう。変に顔が赤くなったりしてないだろうか。

目下片想い中の、大好きなあの人からもらった呼び出し。
急だったし、びっくりしたけど、それより優先すべき用事なんてどこにもない。
ああ、今日は何ていい日なんだろう。

胸を高鳴らせながら待ち詫びた瞬間はそれから間もなく訪れた。
扉が開く音。一歩、入ってきた靴の爪先。


なのに、

「……………何で、あなたが来るの?」









果たしてこれは夢だろうか、現実だろうか。
頬を抓るなんて古典的な真似は他人の手前出来なかったけど、正直今、俺は浮ついてる。
何でいきなりあっちから、とか思わなくはない でも!

愛しい彼女から、他でもない俺宛ての、俺ご指名の呼び出しが、確かにあったのだ。
急だったし、びっくりしたけど、それより優先すべき用事なんてどこにもない。
この機会をチャンスに変える。振り向かせてやる。

ふう、と秘かに深呼吸してから扉を開ける。
一歩入ればそこには紛れもないあの子の姿。お待たせと、かけた声への反応は、


……はい?

「……………何でって、そっちが呼んだんだろ?」




























面倒な根回しもだいぶ実を結んできました。彼女の心はもうすっかり僕のもの。

さあ、お馬鹿な狼さんたち。この辺りで一度、二人っきりにして差し上げますよ。
“レオナルド・リッピ”しか見えていない子羊に迫って縋って、徹底的に嫌悪されてしまいなさい。









――ガチャッ。


鍵がかかる音がした。






セカンドミッション、この状況は天国?それとも地獄?
密室閉じ込められイベントの始まりです!

リッピからお呼び出しを受けた女の子、女の子(※の名を騙ったリッピ)からお呼び出しを受けた男の子が、待ち合わせ場所で鉢合わせ。影で暗躍するリッピによって、その場に閉じ込められてしまうという筋書きです。
活動場所にはファースト同様「School」をご利用ください。今回は大まかに時間設定を統一し、夕方の出来事とさせていただきます。密室については今回厳正なるあみだくじにより、各ペア専用の舞台をご用意いたしました。下記の表をご確認くださいませ!

入江正一 & 加野祈資料室スパナ & 宇佐見沙綾体育倉庫
 
ジンジャー・ブレッド & 柚原梢シャワールーム白蘭 & 藤澤千花枝理科準備室
 
ザクロ & 矢野かりん保健室

また、今回も女の子から新規をお願いいたします。直接、もしくは手紙などでお呼び出しを受け、指定された部屋でリッピを待つ場面からのスタートとなります。
続いて女の子の名を騙ったリッピの手紙に呼び出され、待ち合わせ場所にやってきた男の子のレス。こちらのレスの最後で鍵がひとりでにかかってしまう描写をお願いいたします。なお、こちらの鍵は撤退レスの段階まで開くことはありません。

期間は5月9日から22日までの2週間となっております。
うら若い男女が閉ざされた空間に二人きり、しかも外は夕暮れ時。男の子の頑張りとその場の雰囲気次第ではちょっと刺激的な展開にもなってしまいそうでしょうか、どうでしょうか(笑)小吉と出るか大凶と出るか、強制的接近会話をお楽しみください!