どうもきな臭い、あいつ。




ひょっとすると、これは彼女の趣味の悪さだけで片付く問題じゃないんじゃないか?
犯人の目的も何も分からない珍事の後、ややあって俺が辿り着いた一つの疑問。

非常に私的な問題と同時にもしかしたら組織にとっての問題にも繋がるかもしれない。
仮説の真偽を確かめるべく、貴重な休日を使って奴の後をつけ隣町にやってきた。


が。
「撒かれた……?」
アスファルトを叩くのは梅雨を少し先取る雨。
見通しの良くない湿った空気の中、標的を見失い顔を顰めた街角で、

「…………何でいるの、こんなところに」
聞こえたのはまさかの声。

雨宿りでもしにきたのか。
まさに現在調査中の事件に共に巻き込まれたきり、顔を合わせていなかった彼女である。
あまりの偶然に驚くやら。何を話していいか分からないやら。やっぱりどうにも嬉しいやら。
貴重な私服姿に浮かれてる場合じゃないと思いながらも、束の間奴のことも忘れて話に興じ始めた時。









タイミングの良さか、悪さか。俺の視界から姿を消したはずの男が、そこにいた。







誰が為の交差点。
君が為辿る虚実。

(だれがためのカンタータ
 きみがためたどるカノン)






 


湿度高めのサードミッション!
密室事件をきっかけに、とうとうリッピの不審さに気付き始めたミルフィオーレ。
どんより灰色の空の下、彼を尾行し見失ったところで、たまたま隣町に来ていた女の子と出会います。
セカンドイベント以来の遭遇。ぎくしゃくしつつも雨宿りついでのお話を楽しんでいたところ、突然現れたリッピが二人の仲を誤解し、引き止める間もなく立ち去って――というのが固定のストーリーとなっております。

活動の際は「city」をご利用ください。隣町(並盛町)の中であれば場所・時間帯の設定は自由とさせていただきます。
新規は今回、男の子の方からお願いいたします。

<記事1>男子:リッピを見失い立ち止まる
<記事2>女子:男の子に声をかける
<記事3>男子:彼女に応じて話し始める
<記事4>女子:話を続ける
<記事5>男子:会話中、傍から見て二人の仲を誤解してしまうような何らかの行動を取る
<記事6>NPCリッピ登場・誤解(ぶりっこ)したまま立ち去る

6記事目までは以上の流れに沿って行動してくださいませ!
それ以降はそれぞれ最低1回ずつリッピの誤解に対する反応をしていただくことになりますが、お時間許すだけ話を続けていただいて大丈夫です。
性格上<記事2>で男の子に自分から声をかけ難い女の子は他所見をしていてぶつかってしまったなどアレンジしていただいて構いません。
また、<記事5>の誤解を受ける行動については強制ロールの使用を可とさせていただきます。

期間は5月24日から6月4日までの12日間となっております。
いよいよ錯綜してくる皆の想いの糸。少し駆け足になりますが張り切ってごちゃごちゃに絡ませていきましょう!