茨の鞭が啼き求めるは貞淑なる処女(おとめ)の柔肌(じゅんじょう)――
謝肉祭(カルネヴァーレ)の幕を上げ、調教師(カリギュラ)は冷静と狂気の狭間で嗤う。 


 Glo=Xinia
グロ・キシニア
フ…、あまり強情を張るな。しとどに濡れそぼる裸身を私だけに……煩い、何だ!神聖なるトマトの湯剥き中だぞ!
 GRADE  // 3年      SEX  // ♂      BIRTHDAY  // 2月7日
 HEIGHT  // 189cm      BLOOD  // B型      LOVE  // 矢野かりん
 LIKE  // 薬品の匂い、ショートケーキのセロファンを剥がす瞬間、伝染したタイツ
 DISLIKE  // ハニワジャージ

CHARACTER

同じMillefioreの構成員からでさえ「あいつとは関わるな」と影で囁かれる原因は、人を人とも思わない歪んだ性格と常軌を逸した変態性。痩せこけた長身に風変わりなおかっぱヘアー、お世辞にも良いとは言えない目つきはただでさえ近付き難さを感じさせるものだが、気が昂ると血管を浮き上がらせる目許、大半の相手を下に見た嗜虐的な笑みといった特徴が更に他人を遠ざける。力で従わせている部下やごくごくごく一部のコアなファンを除き、高校生活三年目の今となってはほとんどの生徒から敬遠されている有様だ。とは言え本人がそれを嘆いているかと言えば全くそんな様子は見受けられず、むしろ世間の女性は深層心理では自分に虐げられることを望んでいると信じているのだからめでたいものである。持ち合わせているのが強力な妄想癖だけであればただの三枚目。まだ平和だったものを、天がこの男に人並みの上を行く知能と判断力を与えてしまったのが世間にとっての不幸。人格はどうしようもないが仕事はできる。そんな評価を欲しいままにのし上がった組織での地位を最大限に活用し、今日も生き生きモザイクと一身同体の所業に精を出している。おおよそが「悪趣味」と評される中身ではあるものの衣食住へのこだわりは強く、チープなものや泥臭いものを良しとしない。最近は特にロココ調に弱い様子。隙を見ては経費と称して組織の金を使い、アジトに無駄に優美な調度品を増やしている。甘くない意味で泣かせてきた女は数知れずなグロ。しばらく前からこれぞ最上の獲物と狙いを定めている女生徒がおり、様子見を続けてきた。猛禽類の目をした男が満を持して捕食に乗り出す日は近い。